概況炎上127件、約98%増(前年同月比)
4月のネット炎上件数は前年同月比98%増の127件となりました。炎上の発生主体として多かったのは、企業が40.5%と最も多く、一般人が16.2%、著名人が10.8%と続きました。アルバイト店員による不適切投稿や企業の不祥事に対する炎上も見られましたが、4月は震災関連での発言や行為が「不謹慎」であるとして炎上するケースが特に目立ちました。
TOPIC某大学のサークルが50名以上で予約した居酒屋に連絡を入れずキャンセルしたことが判明
某大学のサークルが歓迎コンパのために居酒屋を団体予約していましたが、無断キャンセルしたことを店員がTwitter上で暴露したところ、「食い逃げに近い」などと批判が殺到しました。
解説
この炎上には2つの側面があります。
炎上しやすい属性
4月は歓迎会シーズンであることから、大学のサークルでの歓迎コンパに関連する炎上は話題性が高く炎上しやすい性質があります。また、当件の大学のような高学歴や大企業勤務などの属性があると炎上しやすい傾向があります。
告発者の炎上
当件では、居酒屋の店員が個人のアカウントで「告発」したことで炎上が起きましたが、サークル名を明記するなどしていたため、告発した店員自身にも批判のコメントが多く見られました。ネット告発は告発した側が炎上することも十分あり得ます。
監修清澤 秀彰(ソーシャルリスクアナリスト)
東京大学法学部卒業後、株式会社エルテスに入社。予防ソリューショングループで数多くの案件のリスク分析を行う。特に炎上案件の分析を得意とする。
炎上月次速報レポートについて
炎上月次速報レポートは、リスクに特化したビッグデータ分析を得意とする当社が、前月のネット炎上件数を独自に算出し発表するマンスリーレポートです。本レポートを毎月公開していく事で、企業や社会が抱えるデジタルリスクへの意識喚起を行ってまいります。
- ネット炎上
- ツイッターで50回以上のリツイートがされ、特定のまとめサイトにまとめられたものから、当社が“炎上”としたもの