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元警察庁警備局長の金重氏を社長に迎え、子会社「Eltes Security Intelligence」を設立​

~テロの脅威の高まりを受け、AIによる画像解析技術の活用も視野に、イベント安全対策サービス、海外リスク情勢分析サービスを提供~

 

企業が抱えるデジタルリスクを予兆・検知・解決するソリューションを手掛ける株式会社エルテス(本社:東京都千代田区、代表取締役:菅原貴弘、証券コード:3967)は、この度、世界中で高まるテロの脅威を背景に、テロ等海外リスク情報の収集・分析および国内各種イベント会場警備における安全対策サービス等を提供する戦略子会社「株式会社エルテスセキュリティインテリジェンス」を設立することをお知らせ致します。なお、業務開始は2017年9月1日を予定しております。

 

■子会社概要

社名:株式会社エルテスセキュリティインテリジェンス

代表者:代表取締役 金重 凱之

所在地:東京都千代田区紀尾井町4-1

設立:2017年8月22日

資本金・90,000,000円

URL:https://eltes-si.co.jp

事業内容:AI(人工知能)を駆使したネット上のオープンソース情報の収集・分析による総合的なデジタルリスクソリューションの提供

出資比率:当社100%

 

■設立の背景

近年、コンサートホール、スタジアム、レストランなど、不特定多数の民間人が集まる、警備が緩やかな「ソフトターゲット」を狙ったテロが世界中で増加しています。世界的なテロの脅威の高まり及び、今後益々海外からの注目が高まる中での日本国内でのライブコンサートや国際会議などのイベントでは、テロ行為や犯罪行為などが予想され、国内各種イベントの安全対策の強化が急務となっています。

また、日本企業の海外拠点、現地法人などの拠点数、在留邦人数はリーマンショック後も一貫して増加しており(図1)、テロばかりでなく、クーデター、感染症、災害など現地のリスク情報の収集・分析は従業員の安全、事業継続性を確保する上で、今後一層重要になっていくと思われます。

エルテスでは、国際会議やイベントにおけるリアルタイムのSNSモニタリングによるデータ分析を実施してまいりましたが、上述のような背景より需要が増加しており、また、実際の警備計画などの専門的な知見も必要です。そこで、当分野に限定した専門性をもった外部パートナーとの連携を行っていくため、サービスを切り離し、戦略子会社として設立に至りました。なお、社長を務めるのは、元警察庁警備局長でサミット(主要国首脳会議)の警備を指揮した金重凱之氏です。

 

■代表者

代表取締役 金重 凱之

京都大学法学部卒業。防衛庁(現防衛省)防衛局調査第一課長、内閣総理大臣秘書官、警察庁警備局長などの要職を歴任。サミット等での豊富な警備経験をもつ、日本における危機管理の第一人者。

 

■サービス概要

コンサート、スポーツイベント、国際会議や政治演説等の妨害やテロでは、それを予告・扇動するSNS投稿があるケースが多くみられるため(図2)、ネット上にあるリアルタイムの現地のオープンソース情報の収集・分析によりテロ・暴動の予兆を検知します。収集・分析した情報に基づいた警備計画の立案や、その他会場警備に関するコンサルティング、万一事件が発生した際の対応方法指南など総合的な危機管理サービスを提供いたします。

 

①イベント安全対策サービス

サービス内容:危険情報の収集・AI分析、警備計画、要人の身辺警護

提供先例:国際会議、スポーツイベント、音楽イベント など

サービス開始:2017年9月1日

料金:200万円~

 

②海外リスク情勢分析サービス

サービス内容:リスク情報の分析・提供、海外赴任者への研修、(テロ発生時)現地への専門家派遣

提供情報例:テロ、暴動、感染症、自然災害 など

サービス開始:2017年9月1日

料金:月額50万円~

 

■今後の展開

リアルタイムでの現地SNS情報・分析技術と国際危機管理機構のリスク管理のネットワークを活かし、次世代入国管理に必要とされるOSINT(open source intelligence)サービスの開発に着手してまいります。なお、AIによる画像解析技術の活用を視野に、危険情報のより精密な収集を行って参ります。

 

■参考

(図1)日本企業海外拠点数・在留邦人数推移

※出典:外務省 海外在留邦人数調査統計2015.10.1現在

 

(図2)Web上の殺人予告・爆破予告件数

※出典:「インターネット・ホットラインセンターの運用状況について」一般財団法人インターネット協会