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新たなミッションのもと、エルテスグループが描く未来とは?


目次[非表示]

  1. 1.事業領域拡大で見えてきた、エルテスの進む道
  2. 2.前進させ続けた先にある日本とは
  3. 3.新ミッションを通して、視座を上げる


​​​​​​​2024年4月28日で創業20周年を迎えた株式会社エルテスは、第2期中期経営計画として、「Build Up Eltes 2027」(※1)を策定。新ミッション「安全なデジタル社会をつくり、日本を前進させ続ける。」に込めた思いを代表の菅原に聞いた――。


事業領域拡大で見えてきた、エルテスの進む道

――なぜこのタイミングでミッション変更に取り組んだのか、きっかけがあれば教えてください。

菅原 エルテスグループは、近年積極的な事業領域の拡大に取り組んできました。AIセキュリティ事業、DX推進事業、そしてスマートシティ事業の挑戦に伴って、以前までのミッション「デジタルリスクと戦い続ける。」では相応しくない部分もでてきました。また、以前までのミッションは、競争戦略ベースで自社のポジショニングを意識したミッションだったという背景もあります。今回はより広義に、そして私自身のライフワーク「日本を前進させる」という想いを乗せた新ミッションを策定しました。

――「日本を前進させる」について、もう少し詳しく教えて下さい。

菅原 日本人は旧来のしがらみに囚われ過ぎて、自分たちを成長できなくしていると感じます。具体的には、思い込みや制度疲労から解放されることが重要だと考えていて、その先に日本・日本人の可能性は広がっていると思っています。だからこそ、「日本を前進させる」ことをライフワークとしています。また、田舎出身というコンプレックスや、創業当時の苦労などからくる “我慢強さ”や“先見性”は誰よりもあると自負しています。大きな成長を遂げているInternal Risk Intelligence(※2)も2016年にサービスをローンチして、やっと芽が出てきた。それらの強みを活かして、あえてデジタル化が進んでいない領域に挑戦し、日本全体のデジタル化を推し進めていきたいと考えています。グループ会社が担う警備業界のDX化や、地方自治体を中心とした行政サービスのデジタル化がその取り組みです。

――“先見性”というワードが出ましたが、先を見る力はどうやって身に付けたのでしょうか?

菅原 先見性というのはつまり、苦労して、失敗を知っているからこその回避策の多さです。苦労しないと人間は成長できないと考えています。例えば、上司のタイミングが悪い時に声を掛けて怒られるという失敗をしたとします。この経験から「次からはこの時間帯は避けた方がいいかも」と考えるでしょう?怒られるのは嫌だから、という単純な感情からくるこの考え方も一種の先見性だと思います。ここから、先見性を養うのは、教養なんかではなく、むしろ失敗や苦労を恐れないタフなメンタルだと思います。挑戦しているから失敗をして、学び、成功できる。この考え方やタフなメンタルは、従業員にも身に着けて欲しいと思いますね。


前進させ続けた先にある日本とは

――ここからは、ミッションを通して日本、そしてエルテスグループの未来についてお伺いしたいと思います。まず、以前までのミッション「デジタルリスクと戦い続ける。」の達成度についてはどう考えますか?

菅原 ゼロベースで始めたサービスが日本を代表する大手企業様にも導入いただくまでになりました。日本や世界のフロントランナーに襲いかかるデジタルリスクと戦い続けているわけなので、そういった意味ではある程度は達成できたと思います。ただ、テクノロジーの発展に伴い、新しいリスクは無限に出てきます。出てくる度に、エルテスは対策を講じ続ける。そのため「デジタルリスクと戦い続ける。」という気持ちは不変の核として持ち続けています。
最近の事例では、人々の生活様式が多様化し、そこに起因した詐欺や強盗などの事件が多発していますよね。2024年から新たな領域として取り組むスマートシティ事業では、これまで培ってきたエルテスのリスク検知能力を活かして、こうした居住空間での問題にも正面から踏み込んでいきたいと考えています。

――仰る通り、日々様々なリスクが発生しています。そんな状況で「安全なデジタル社会」をつくるには、何が必要だと考えますか?

菅原 定量検知、これに尽きます。
今の日本が危険というわけではありません。ただ、日本人は心配性なので、“安心”を強く求める傾向があります。こんなに平均寿命が長いのに、こんなに生命保険の加入率が高い国もなかなか無いですからね。“安心”というのは各自が、過去の経験などを踏まえて、なんとなく「安全そうだ」と思うもので、定量的な測定や、一定の基準に沿っているわけではありません。そうした意味では危険ともいえるかもしれない。多角的に定量的な分析を実施して、全員が共通の“安心”を感じることができる、つまり、“安心”を可視化できる社会が我々の目指す「安全なデジタル社会」です。

――「安全なデジタル社会」になったら、日本は、そしてエルテスグループはどうなるのでしょうか?

菅原 安全なデジタル社会が到来すれば、それが当然になり、それが「社会」になる、と思います。まったくデジタルを使わない業界って今後一切なくなるんじゃないでしょうか。それは、農業や漁業などの第一次産業も同様で、わたしたちはリアルとデジタルを区別しなくなる。火を使うこと、飛行機で海を渡ること、大きな発明は新たな当たり前を作り、わたしたちの生活を変えてきました。そんな社会で、エルテスは、なくてはならない存在で居続けたいです。


新ミッションを通して、視座を上げる

――デジタル社会にとってなくてはならない会社になる、そのために従業員に伝えたいメッセージはありますか?

菅原 リスク検知には「本質を見極める」ということが大切です。エルテスグループの従業員は、こうしたリスク検知能力を活かして、風説に惑わされない人であってほしい。先ほどの日本人の話じゃないですが、「なんとなく安心だから」「大勢が言っているから」なんて考えで周りに流されるような人にはなって欲しくないと思います。
そして何より、視座を高く持ち、情熱と志を大切にしてほしい。いつかエルテスグループから離れることになったとしても、自分なりの努力を続け、「日本を前進させ続ける」人になって欲しいと願っています。
 

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※1:第2期中期経営計画「Build Up Eltes2027」はこちら

※2:Internal Risk Intelligence(内部脅威検知サービス)のサービスページはこちら




株式会社エルテス
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