20周年を迎えたエルテスの軌跡とこれからの「道」

2024年4月28日、株式会社エルテスは創業20周年を迎えました。そして、エルテスが初めて公表した中期経営計画「The Road To 2024」に続き、第2期中期経営計画「Build Up Eltes2027」を5月16日に発表し、これからエルテスが歩むべき「道」を示しました。今回は、20年を振り返り、これから進むべき「道」について、お伝えします。

エルテスが歩んできた20年。
今も生き続ける、逆張りのDNA。

2004年2月、現メタ社CEOのマーク・ザッカーバーグ氏がFacebookを開設し、世の中にソーシャルメディアネットワーク(SNS)が産声を上げ始めていました。日本では、前年の2003年には、六本木ヒルズが開業し、ITベンチャーが集結し、Tシャツにジーンズで働く新たな文化も生まれ始めている頃でした。

世の中が、インターネット、SNSの可能性に着目する中で、2004年4月28日、東京大学在学中の菅原がエルテスを創業しました。一時期は、限られたメンバーで6つの事業に挑戦するなど、エルテスは世の中に必要とされる事業を創出すべく、サイコロを振り続けました。

そして、2007年にインターネット上の風評被害対策を支援するソーシャルリスクコンサルティングサービス(現:検索エンジン評判対策)の提供を開始し、現在のエルテスを支えるデジタル化によって生じるリスク対策支援を行う、デジタルリスク事業を開始しました。さらに、2011年にはSNS監視を行うソーシャルリスクモニタリングサービス(現:Webリスクモニタリングサービス)の提供をスタートさせています。

当時は、インターネット普及期。更に、東日本大震災では、LINE、Twitter(現:X)の有事のコミュニケーションツールとしての役割にスポットライトを当たり、SNSは社会的インフラとなっていきました。時代を先読みし、変化の中で生じる新たなビジネスチャンスを嗅ぎ分ける、この嗅覚こそがエルテスの強みであり、エルテスの持つDNAだと考えています。

決算説明資料掲載のエルテス歴史

矢継ぎ早の事業展開、SNSリスク対策企業からの脱皮

昨今の経済安全保障に関する危機の高まり、大転職時代の到来などによって、企業の有する機密情報の持ち出しリスクが高まる中で、現在数多の企業に導入が拡大する内部脅威検知サービス(Internal Risk Intelligence)のサービス提供を2016年2月に開始しています。当時は、まだ転職へのハードルも高く、業務のデジタル化も進んでいない中で、未来のデジタル社会を想像して、今後生じうるリスク対策に取り組みました。

さらに、2016年11月29日には、当時のマザーズ市場に株式を上場し、事業展開を加速させてきました。

マザーズ上場時の写真

 

その後も、2017年には現在の株式会社AIKの前身である株式会社エルテスセキュリティインテリジェンスを立ち上げ、警備業界に参入しました。2020年12月には、地方自治体のDX支援を行う株式会社JAPANDXを立ち上げ、DX領域へと事業を多角化させてきました。

SNSリスク対策企業から、デジタルリスク対策企業へ。そして、DX化の余地が残る警備業界、地方自治体のDX支援事業にも着手し、安全なデジタル社会創出を目指す企業への脱皮を目指し、事業の多角化に取り組んできました。

たくさんのお客様・パートナーに支えられた20年。
感謝の想いを持って、20周年感謝パーティーを開催。

ゴールデンウィークの真っ只中、2024年4月28日にエルテスは20周年を迎えました。そして、翌月の5月20日にはエルテスを支えてくださっているお客様・パートナー様への感謝の気持ちをお伝えすることを目的に、20周年感謝パーティーを企画し、130名を超える方々に参加頂きました。

 

▶20周年感謝パーティーオープニング動画

 

20周年感謝パーティーは、エルテスの20年を振り返る動画から始まり、日本のAI戦略を牽引する村井英樹内閣官房副長官の乾杯の御発声にて、宴が始まりました。その後、初代デジタル大臣の平井卓也衆議院議員、後藤田正純徳島県知事、そして株式会社トヨタシステムズの細川昌宏取締役を始めとした日本の政界・経済会をリードする皆様からは、私たちが進めるデジタルリスクへの取り組みで、日本の産業界、そして日本全体を前進させることへの期待のお言葉をいただきました。

また、JAPANDXを中心に進める自治体DX領域で共に、デジタルを活用した優しい社会を創出し、地方活性化を目指す、各首長の方々にも、お言葉をいただきました。

パーティーの様子
左上:村井英樹内閣官房副長官、右上:平井卓也衆議院議員
左下:後藤田正純徳島県知事、右下:株式会社トヨタシステムズ細川昌宏取締役

 

エルテスが進めるデジタルリスクとの戦い、安全なデジタル社会の実現は、日本企業のデジタル化、強いては生産性向上への貢献、そして安全保障という観点にもおいても重要であると、役職員一同が再確認しました。そして、感謝パーティに参加頂いた方々を始めとした賛同頂ける方々とともに、代表菅原を中心に力強く前進していこうと、皆様からの身に余るお言葉に背中を押されました。

20周年を迎え、新たな誓い。
これからのエルテスが進む「道」

菅原による方針発表@20周年感謝パーティー

 

2024年5月16日に公表した第2期中期経営計画。そこでは、事業の多角化によってアップデートした新ミッション「安全なデジタル社会をつくり、日本を前進させ続ける。」という想いを胸に、新たな「道」を示しました。

新たなミッションには、エルテスが培ってきたアセットをもとに、デジタルが秘める可能性を最大化された、安全なデジタル社会を創り上げ、日本の前進に貢献するという強い想いを込めています。

安心ではなく、客観的な判断に基づく安全なデジタル社会の実現。日本企業をはじめとした日本全体の生産性向上のためにデジタル活用が必要不可欠であるという強い信念。そして、その中でデジタル化を停滞させうるリスク対策支援の取り組み、DX化の余地がある領域でDX支援の取り組みを、4つの事業で挑戦していきます。

ミッションに関するエルテスの想いを動画にまとめておりますので、ぜひ御覧ください。

▶エルテスミッション動画「安全なデジタル社会をつくり、日本を前進させ続ける。」

 

そして、中期経営計画においては、営業利益を最重要指標に掲げ、2027年2月期に売上高100億円、営業利益10億円を目指すと宣言しました。これは、前中期経営計画で掲げたM&Aなどを駆使した事業変革によるトップラインの増強から、収益性を最重要指標とするもう一つ上のステージにエルテスを押し上げるという意思を込めています。

また、次なる成長領域への本格参入として、スマートシティ事業を新設し、4つの事業をそれぞれ事業拡大させ、収益性も向上させていくことを掲げています。詳細は、以下に記載しておりますので、ご確認ください。

中期経営計画「Build Up Eltes2027」の詳細

今回は、20年を振り返り、3年後のあるべき姿を描き、新たな「道」を示しました。エルテスの道では、引き続きエルテスグループが歩む道をお伝えしていきます。

 

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<参考情報>
1:第1期中期経営計画「The Road To 2024」
2:検索エンジン評判対策のサービスページ
3:Webリスクモニタリングのサービスページ
4:内部脅威検知サービスのサービスページ