エルテスグループの成長に貢献したい――。 アルムナイ採用者が語る、グループの可能性とは?
エルテスグループで働く仲間は何を考え、何にやりがいを感じているのか――。
従業員個人にフォーカスを当て、これまでの経験や働き方、大切にしている価値観などをインタビューする連載企画がスタートします。エルテスで働く「人」を通して、エルテスグループの魅力への理解をより深めていただけたら…。
連載企画の第一弾は、株式会社エルテスで執行役員を務める後藤田隼人さんです。
いつも応援してくれている菅原さんとともにさらなる高みに
――自己紹介と、業務内容の説明をお願いいたします。
後藤田 大学在学中の2009年夏頃にインターンとしてエルテスに入社しました。その後、起業を目的に2014年に一度エルテスを卒業し、出戻りという形で2024年に再入社しました。いわゆる今話題のアルムナイ入社というものです。現在は、営業本部第1営業部の部長とプロモーショングループのマネージャーを兼任しています。
第1営業部は、金融業界、情報通信業、広告代理店などを中心に、エルテスの祖業であるSNSリスク対策サービスの新規クライアント開拓と、既存のお客様のサポートを担当しており、2グループ構成で総勢8名のメンバーが所属しています。
――就職時にエルテスに入社を決めた理由を聞かせていただけますでしょうか?
後藤田 実は学生時代は政治家になりたかったので、当初は新聞社の政治部などを中心に就職先を見ていました。ただ、色々勉強していく中で、もっと新しい物を生み出す事に挑戦したいと思い始め、起業家に興味を抱くようになりました。将来的には起業して自ら事業をつくり、社会にインパクトを与えたいと考え、ベンチャー企業を中心に就職活動をしていました。
当時のエルテスは、2004年に創業したばかりで、インターネットが広がる中で問題視され始めていた風評被害の問題を解決する「検索エンジン評判対策サービス」を中心に事業を展開していました。そんな創業期のインターンは、経営者の菅原さんとも近く、とても楽しかったです。知名度の無い中、提案方法も自分たちで探りながら活動していました。ひたすらテレアポをしたり、社長宛に手紙を書いたり、地道な開拓活動でした。ただ、結果を出すとどんどん個人の裁量が与えられるので、それが何よりやりがいでした。さらに、提案活動をする中で「このサービス・事業には需要がある」と確信し、エルテスの手掛けるサービスそのものに魅力を感じたことも営業活動に打ち込めた理由のひとつです。
――やりがいを感じていた仕事を離れようと思った理由、また、エルテスに戻ろうと思った理由があれば教えてください。
後藤田 エルテスは2016年に上場するわけですが、上場を見据えて事業が拡大する中で、就職活動中に抱いていた「自分も起業に挑戦してみたい」という思いが強くなり独立を決意しました。自ら創業した企業を10年ほど経営し、そのなかで、次の挑戦を考え始めるようになり、最終的には仲間に会社を託す形で代表取締役を退任しました。
長らく0から1の創造フェーズに携わっていたこともあり、もう少し規模感の大きな成長フェーズに携わりたいと思い、上場企業含め複数の会社から話を聞き、最終的にエルテスに戻る事を決めました。
エルテスへの出戻りを決意した一番の理由は、公私ともに大変お世話になった社長の菅原さんへの感謝の想いです。起業後もよく相談に乗っていただき、事業面のアドバイスもいただきました。何らかの形で恩返しがしたいという想いはずっと抱いていたので、そのチャンスが来たなというタイミングでした。
また、2009年から2014年までエルテスの中心メンバーとして売り上げを伸ばしてきたという自負がありましたし、起業後も菅原さんとの定期的なコミュニケーションを通じて、エルテスはまだまだ成長できるという想いを持っていたことも理由の一つです。私が入社することでエルテスの成長に貢献し、結果的に菅原さんに恩返しが出来たらと考えました。
――出戻りの経験というのは、社内でも珍しい経歴ですよね。再入社の前と後で、ご自身の心境の変化や、会社の雰囲気など環境の変化はありましたでしょうか?
後藤田 新卒で入社した当時は、自分の成長のため、裁量や、給与、昇進といった個人の欲求のために頑張って働いていました。結果として会社に貢献しているのでそれも悪くはないと思いますが、現在は自分の欲よりもエルテスグループ全体の成長を考えるようになりました。マネジメントに関しても、昔は「残れる人だけ残ればいい」という思いでやっていましたが、今は「人を育てる」という意識で考えるようになりました。これは経営者という経験を積んだからこそだと想います。
会社全体としては、創業当時は制度やルールがあって無いようなものでしたが、上場を経験し、多種多様な人材が働くようになり、そうした混沌とした部分は整備されていました。
また、すごくバランスの良い人材が増えたな、という印象があります。以前は何か一つの能力が突き抜けている人が多かったですが、今は六角形がキレイというか、どの分野も平均点以上という人が多い気がします。
横との繋がりを意識した、グループ会社の成長へ
――ここからは現在の仕事に対する考えや、将来の事をお伺いしていきたいと思います。まず、今のエルテスグループの課題は何だと考えますか?
後藤田 営業部のメンバーは営業部内だけで解決しようという考えにとどまってしまっていて、横を巻き込んだ動きが弱いと感じています。営業でできることは限られるので、マーケティングやプロダクトも含めた、事業全体を巻き込んだ動きに可能性を感じています。
また、サービス自体についても間違いなくニーズはあると手応えを感じているので、お客様ごとにカスタマイズしたソリューション営業力を高めていきたいと考えています。
SNSリスク対策サービスに関しては、事実として市場がニッチという課題もありますが、営業しきれていない部分があるとも感じています。多くの企業では、何かしらの対策は講じていても「運用していく中で、土日の対応ができていない」、「有事の際の専門的な有識者がいない」など、意外と課題を抱えています。そうした課題を抱えている人や企業のニーズを拾っていければ、まだまだ伸ばせる余地はあると考えています。
――そうした課題を踏まえて、仕事をする上で心掛けていることを教えてください。
後藤田 エルテスグループ全体の成長を考えるようになったことで、マネジメントとしても、属人的な運用にならないように気を付けるようになりました。誰かが入れ替わっても成果を上げられるような仕組みづくりを意識しています。例えば、営業の提案活動ひとつをとっても、ターゲットリストを作成してテレアポをする手法で成果を出せる人もいれば、出せない人ももちろんいます。部長の役割として、見込みの高いリードをメンバーにパスしていけるような仕組みづくりに取り掛かり中です。
――今後エルテスグループで挑戦したい事や、目標はありますか?
後藤田 もちろん今の役割を全うする、つまり、デジタルリスク事業をしっかり伸ばしていくことが目標です。一方で、中長期ではM&AやPMI、子会社の経営に挑戦してみたいという気持ちもあります。パワーのある人じゃないと難しいポジションなのかなと思うからこそ、自分のタイプに合っている気がします。企業の代表を経験したからこそ、横との連携を意識し、事業全体を俯瞰した人員配置ができるという自負があるので、自分がM&Aから携わって子会社を運営した方が、グループに貢献できる余地が大きいのではないかと考えたりもしますね。
成長意欲の高い仲間と、エルテスを前進させる
――最後に、今後のエルテスグループの成長には、どんな人材が必要だと考えますでしょうか?
後藤田 先ほど、バランスのいい人材が増えたという話をしましたが、同じような人たちばかり集まっても新しい発想が生まれないので、何か一つ突き抜けたものを持つ人が仲間に加わってくれることも大事だと思います。
なにか突き抜けるために大切なのは、目標という欲がある事、その目標の達成のために自発的に考えて動ける事だと思っています。特に営業の場合は、例えば「マネジメントがしたい」「とにかく稼ぎたい」などの欲がないと、なかなか難しいかと思います。採用面接に携わることもありますが、その際は「エルテスに入って何がしたいか」「将来どうなりたいか」「働くモチベーションは何か」といったすり合わせを重要視しています。以前の私のように「エルテスを踏み台にしてでも、将来自分でやっていきたい」という強い成長意欲がある人も大歓迎です。
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後藤田 隼人(Hayato Gotouda) |